2014/09/30

“「頭の中で音読」をやめる”のその後

ちょうど1年前に“「頭の中で音読」をやめる”という記事を書きました。

ってことは気がついたら1年以上このブログを続けることができてるというわけですね。
飽き性の私にとってはちょっと感慨深いです。
コンスタントに続いてるわけではないですが・・・。

前に書いたのは、英文を読む時に、無意識のうちに頭の中で音読してしまって速度が落ちる、これをやめるにはどうしたらいいか、ということ。

さて、頭の中の音読はどうなったのかというと、簡単な文章なら、脳内音読なしに読めるようになりました

修飾関係を整理しないと意味が取れないような文章は、まだ無理です。
まあそういう文は、日本語でも少しずつ、後から戻ったりしながら意味を理解していかないと読めないですし、あんまり気にしなくていいと思ってます。


1年前との変化&現状は、
  • 短めの英文をちょくちょく読むようになった
  • 「ニュースで英会話」は続いてない
  • リスニング(特に多聴) はよくやってる
という感じ。


短めの英文をちょくちょく読むようになった


洋書を一冊読み切る!というようなものではないのですが、気になった英語のニュースを、気になった時に読んでいます。
1週間に1本だったり、1日に2〜3本だったりとペースはまちまち。

ニュースだと短いこともあって意気込まずに読めますし、前後の文脈もあまり関係ないので、 ちらっと読んでみるのに向いていると思います。
知らない単語が多いなと思ったら印刷して、意味を調べて書き込みながら読んでいます。

そんな感じで総合的に見れば、1年前に比べて読む量は増えたかも。


「ニュースで英会話」は続いてない


テレビは欠かさず見てるんですが、サイトでの勉強はほとんど出来てません・・・。

「ニュースで英会話」をサイトで勉強する時は、英語のニュースを聞きながらスクリプトを声に出して読む(たぶん世間で言うオーバーラッピングというやつ)をやっていました。

もしこの勉強をしなくなったことで良かった点があるとすれば、「読む英語を口に出す」ことをしなくなったということ、かなあ。
でもオーバーラッピングって英語の勉強のテクニックとしてよく挙げられていますし、発音をよくしたり、英語を口に出したりするためには良いことだと思うので、あんまり関係ない気もする。

それより、一時期とはいえ「続いてた」ということの方に意味がありそうです。


リスニング(特に多聴) はよくやってる


多聴というと聞こえはいいですが、ほぼ聞き流しです。
(ちゃんと多聴をやってる人に怒られるw)

ニュースのPodcastをだらだら流しつつ、気になるトピックのところだけ耳を傾けてみる、みたいな聞き方をしています。

でも昔に比べればリスニングだけで内容を理解できるようになったので、英語に触れる量を増やすという点では役に立っているように思います。


こんな状況をまとめてみると、

「ニュースで英会話」のサイトで勉強したことで、ニュースに関するボキャブラリーリスニング力がアップ
→ ニュースがそこそこ読めるようになった&聴けるようになった、かつそれが日常化
→(耳を素通りじゃなくて)頭に入ってくる英語が増える

ということは、つまり慣れ、ですかね。

元も子もないね・・・。

とはいえ、改めて振り返ってみると「継続は力なり」は本当だなと思います。


ここで締めるとタイトルの意味がないので、 「頭の中での音読」をどうしていたか、を書いておきます。
  • 舌ベロベロ法
  • 諦めて音読しちゃう
  • 読む文章のレベルを選ぶ

舌ベロベロ法


脳内音読が気になって気になって仕方がない時は、例の舌ベロベロ法をやっていました。

前にも書いたんですけど、頭の中で音読しちゃう時って、「目で文章を追う」と「頭の中で音読する」という2つの作業が連動しちゃっているのが原因だと思うんです。

なので、どうにかしてこの連動を切れば、 黙読できるようになります。
「黙読できてる!」と気付いちゃうと、また脳内音読が始まっちゃいますが。


諦めて音読しちゃう


脳内音読が気になるなら、いっそ実際に声に出して読んじゃう。
場所的に無理なら、頭の中でちゃんと英語っぽく音読する。

一度音読しちゃうと、2回目は意味が分かっているせいか、わりとすらすら読めます。


読む文章のレベルを選ぶ


音読しなくても読めるようなレベルの文章を選ぶ、というのも重要かなと。

"This is a pen."のような文だったら、音読しなくても意味が理解できますよね。
なので、そういう無理なく読める文から始めて読む練習をして、上達に合わせて難しいものにしていくといいのではないかと思います。

レベルというのは文の構造的な難しさだけでなく、語彙に関しても同様です。
得意なジャンルの文を読む。

私はニュースをよく読んでいるのですが、ニュースって文自体はあまり難しくないので、語彙さえ分かればけっこう簡単。
何かの引用をしているのか、しゃれた言い回しをしているっぽくて難しいものもたまにありますけど。

あるトピックについてのニュースだけ集中的に読んで語彙を増やし、他のトピックにも手を出していく、というのもいいと思う。
私は、最近はスコットランドの独立についてのニュースをよく読んでました。(イギリスのニュースサイトで読むと臨場感が違う!)


などと書いてみましたが、頭の中の音読は、英文を読み続けるうちに気がついたら気にならなくなっていた、というのが正直なところで、どういうプロセスでやらなくなったのかは分かりません。

もしかしたら、これ書き終えたら再発するかもしれないw

個人的には、音読はあくまで英語のリズムや発音をつかむための練習、もしくは喋るための練習であって、ある程度の長さの文が理解できるようになったら、頭の中で音読するのはやめた方がいいかなと思います。

一度癖になるとなかなか抜けなくて、苦労しました。

音読するならきちんと声に出して、ネイティブスピーカーになりきって発音を再現する、という方がよさそうです。

2014/09/12

「バイリンガルニュース」マミさんの英語勉強法

「バイリンガルニュース」っていうPodcastがありまして、
 バイリンガルの二人が、自分たちでピックアップしたニュースについて日本語と英語で語り合うっていう番組です。

言ってみればそれだけなんですけど、すごく面白いんです。

この番組をやっているパーソナリティの一人が、日本人の「マミさん」。
日本生まれ日本育ちのバイリンガルということで、どうやって英語を習得したのか、ずっと気になっていました。

検索してみるとインタビュー記事がちょこちょこヒットするので読んでみると、「アメリカに親戚が住んでいる」とか「家族が英語ペラペラ」とか「ハワイによく行く」とか、環境的なことが多く、英語学習者へのアドバイスも「恥ずかしがらずに話すこと」みたいな感じで外国と縁遠いコミュ障の自分にはあんまり参考になんねーなと思ってました。

が、今回また検索してみたら、ついにマミさんが英語習得の歴史を振り返るというコラムが見つかりました。

Mami 日本育ちのバイリンガルが自己分析! 英語ペラペラへの道とは?<バイリンガルニュースMamiの文字おしゃべり> - 幻冬舎plus
http://www.gentosha.jp/articles/-/2345

※登録せずに全部読めるのは最新3記事だけなのかな?という感じがするので、読みたい方は早めに読んだ方がいいかもしれないです。

これによると、英語の歌のCDを聞いて歌ったり、アメリカ育ちのいとこに音読の練習を手伝ってもらったり、ティーン雑誌読んだりと、小さいころからかなり英語が身近だったみたいです。
先日書いた、「英語が目的じゃなく手段化してる」状態ですかね。

ここまでならやっぱ環境に恵まれてたんじゃん、という話ですが、ここからが違います。

まず私がすごいと思ったのは、中学高校で採用されていた『Progress In English』という教科書の丸暗記
プログレスって私は実際に見たことはないんですけど、 きちんとこなせば力はつく代わりに相当難しい教科書だと聞きます。

大学受験の時も、ライバルは英語ネイティブの人たちだったそうで、英語が母国語の人のためのSAT(アメリカのセンター試験)を受けたそうです。

つまりネイティブスピーカーにとっての国語の問題を、外国語というハンデを背負って解かなければならないということ。
勉強方法は、「単語はもう丸暗記して、読解問題の文章をひたすら読みまくる」
すごいの一言です。

実際の勉強内容もさることながら、もう一つすごいと思ったのは、高校の時にホームステイをしたり英会話に通ったりしたそうなんですけど、それも「話すのに慣れさえすれば!」と自分なりの必然性を感じてのことだということ。

相当な努力家なんですね。
「恵まれてるなー、いいなー」とか思ってほんとごめんなさい。

この中でマミさんが挙げているポイントは、
  1. 幼少期からずっと一貫しているのは「声に出している」
  2. 5大項目「聞く」「読む」「仕組みとして文法を理解」「話す」「単語を増やす」をまんべんなく
  3. 継続する
の3点。

うん、王道だ・・・。
でも実際英語ペラペラで、日常会話だけでなく難しいことも話せる人がいうと説得力あります。

私はスピーキングは苦手だけど必要性をあんまり感じないから、とりあえずリーディングとリスニングがんばろーと思ってましたが、そんなふぬけたこと言ってちゃダメですね。
どうにかスピーキングも勉強に盛り込もうと思いました。
5大項目をまんべんなく。うん。文法も復習しよう。

最後に、私含め、英会話教室に夢を持ってる日本人って多いんだろうなーと思った部分を引用させていただきます。
マンツーマン英会話教室で得られるのは「話すのに慣れる」ことです。文法の説明をしてもらったり、昔習ったけど忘れちゃった文法をおさらいするために使うのは難しいです。なぜなら、英語を母国語としていて、日本人に英文法をきちんと説明できる人はかなり珍しいからです。平均的な日本人が日本語の文法を外国人に説明できないのと同じです。そういう技術がある人は、文法を教えるクラスがある英語学校でフルタイムで働けるので、わざわざ誰でもできてバイトだらけのマンツーマン英会話教室では働きません
下線を引いたのは私ですが、マミさんのこういうはっきりした物言いが大好きw
最近忙しくてあんまり聞けてないんですけど、時間見つけてがんばろーっと。

2014/09/10

TOEIC高得点者の勉強方法

TOEIC SQUARE会員へのアンケート調査によると、TOEIC800点以上の人と795点以下の人では、勉強法に違いがあるらしいです。

当たり前?という感じもしなくもないですが、具体的な内容がちょっと興味深かったので記事を書いてみました。
上のページから引用させていただくと、

800点以上の人の英語勉強法トップ5

  1. 英語学習用の書籍や雑誌
  2. 洋画・海外ドラマ・洋楽
  3. 英字新聞・英字雑誌を読む
  4. 無料のスマートフォンアプリ
  5. ポッドキャスト

795点以下の人の英語勉強法トップ5

  1. 英語学習用の書籍や雑誌
  2. 無料のスマートフォンアプリ
  3. 洋画・海外ドラマ・洋楽
  4. 英会話教室
  5. テレビの英語講座

という感じだそう。

書籍や雑誌はいろいろなレベルのものが出ていますから、どっちも1位になっているのも納得です。

795点以下の人は「よし、勉強するぞ!」という感じで英語に取り組んでいるのに対し、
800点以上の人は英語が目的ではなく手段になっていて、日常生活の中で「英語を使って何かをする」という感じなのかなという印象を受けました。

「無料のスマートフォンアプリ」は795点以下の人の方がランクが高いのが意外ですが、確かにアプリをたくさんダウンロードしては使わず放置っていうのを繰り返している我が身のことを考えればこれも納得かも。

無料って便利なんですけど、無料だと自分がリスクを負わないというか、なんかいまいち身が入らなくて続かないんですよね・・・。
機能限定版の場合は、結局不便で課金しちゃったり。

この調査はTOEICのスコア別に比較してみたらこうなった、というものですから、おすすめ勉強法というよりは、もともとの英語力の違いが出ているという側面が強そうです。

なのでスコアの低い人が高い人の真似をして、英字新聞を読むようにしたらスコアが上がる、というような単純なものではないと思いますが(やらないよりはやったほうがいいのでしょうけど)、高得点をとる人には日常的に英語に接する習慣があるんだろうなあというのがうかがえて面白かったです。

個人的には、文法の勉強みたいな基礎的な勉強をどうやったのか、高得点の人の話が聞いてみたいなと思いました。

人の勉強方法とかノートの作り方を知るの、参考にもなるしモチベーションアップにもつながるので、けっこう好きです(*´∀`)