2013/09/30

「頭の中で音読」をやめる

英語を黙読する時に、ついつい頭の中で音読をしてしまいます。

頭の中で音読すると内容が頭に入ってきやすいので、その点ではいいのですが、文章を目で追うスピードが音読のスピードを越えないので、どうしても速く読むことが出来ません。

受験生時代は普通に目で追うだけで内容が頭に入ってきたのですが、いつのまにか頭の中の音読なしには読めなくなっていました。昔はできていただけに、「できなくなった」と思うと余計にイライラ。


で、どうすればこれをやめられるのか、方法について検索してみたところ、(日本語の)速読についてのテクニックが参考になりました。

速読術の基本中の基本、頭の中の「音読」を抑える方法
http://lifehacking.jp/2009/08/speedreading-with-meaningless-words/

このページに出てくる「舌ベロベロ法」です。

「舌ベロベロ法」とは、上のページから引用させていただくと、「口のなかで「ら、ら、ら」といってるように軽く舌を上下に動かしているだけでも同じように心の音読を抑制して、目のスキャンを高速化できる」というものです。

これのもとになったのはマントラのような、(日本語としては)無意味な言葉を唱え続けることで音読を抑制する方法で、これを口の中の動きだけにしたのが「舌ベロベロ法」だそうです。
(マントラを使う方法も、家でやるぶんにはいいんですけど外でやると人目が……。)

「舌ベロベロ法」で口をもごもごさせていると、いつの間にか集中できています。不思議。

おそらく、連動してしまっている「目で文章を追う」と「頭の中で音読する」という2つの作業ををいかに切り離すかが肝なので、そのスイッチの切り方はいろいろあるでしょう(「マントラ法」は「頭の中の音読」と干渉するような作業をすることでスイッチを切っているんだと思います)けど、スイッチをすんなり切れるようになるまで、しばらくはこの方法を続けてみるつもりです。


本題とはずれますけど「英語を速く読めない」原因には、頭の中の音読の他にも「いちいち日本語に訳しちゃう」「日本語に訳さないまでも、日本語の語順に並び替えて読んじゃう」といったものがあります。

そういう場合は、英語→日本語ではなくて、英語→イメージ←日本語という感じで、英語をイメージを結びつける練習をするといいのかなーと思います。



※ちょうど1年経ったのでその後を書いてみました!

“「頭の中で音読」をやめる”のその後
 http://burninglooove.blogspot.jp/2014/09/blog-post_30.html

2013/09/29

「NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法」

「NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法」という本を読みました。
NHKの語学講座で勉強するようになってからずっと気になっていたんです。

コツとして書かれていたことは、
  • 1日15分のラジオ講座を習慣化する
  • 講座は1つだけ。2つやる場合はサブとして、あくまでメインに重きを置く
  • 録音したものは2週間以上残さない
  • テキストは必ず買う
  • モデル音声をそっくりそのまま真似る
  • トランスクリプトのないものでディクテーションをする
といったようなことで、私が心がけていることと概ね同じでした。
私が読んだ改訂新版は去年出たものなので、番組についての情報が古いですが、それ以外は関係なく読めました。

テキストは買ったほうがいいのかーと思いましたが、「ニュースで英会話」はサイト上で勉強するのでテキストがないんでした(出版されているものは過去の放送をまとめたやつだと思います)。
「英会話タイムトライアル」はサブなので、やっぱりテキストはなくていいかなと。

勉強方法については、まあ安心という意味では読んで良かったのかなと思いますが、面白く、かつ参考になったのは著者の体験談。

この本の著者である川本さん、「今まで単なる主婦だったし、英文科とか出てないし……」とか書かれてますけど、行動力が並大抵じゃないです。少なくとも私からすれば。

NHKの英語講座で英語を勉強→自分や知り合いの友人の子どもたちに英語を教える、というところまでは、私でもそういう状況に置かれたらやるかな、と思えるんですが、そこから語学教育の学会に入り、英語オンリーで行われる、2泊3日の会議にたった一人で参加しちゃうんです。

大丈夫か!?と思ったら案の定(というのも失礼ですが)圧倒されて発言できなかったようで、ホテルに帰って悔し泣きをしたそうです。
他にも、全く準備をしてない状態で通訳を頼まれてしまい、やっぱりうまくいかなくて恥をかいたというエピソードも。

こういう苦い体験を肥やしにして、次につなげているところがすごい。
もちろん楽にできることではないとは思います。

「(ご自身が教えられている生徒さん)たちに英語を学び続けるモチベーション(やる気)を与え続けることが、私の仕事だと思っています。」と書かれているように、モチベーションの維持の方法(というか言葉、考え方)にもページが割かれているので、気合いを入れたい時にまた読みたいです。


ディクテーションといえば、今まで私は解答つきのテキストに入っているディクテーション問題ばかりやってきましたが(聞き取れなかった部分をそのままにするのが気持ち悪くて)、川本さんのおすすめは解答(スクリプト)がないものでやることだそうです。

答えがあると、どうしても2〜3回聴いたくらいで答えを見てしまうので。
復習ができないディクテーションでも、続ければ効果があると書かれています。

正解がわからないまま新しいダイアローグに移るとモヤモヤが残って、性格的にどうしても続かない、という場合は、続けることを優先して解答つきでもいいんじゃないかなと私は思いますが(こういうやる気のなさがいかんのでしょうか?)。

2013/09/25

洋書を選ぶ、最初の一歩

洋書を読みたい!と思って買ってみたけど、読めない……。
ということありませんか?私にはあります。何度もありますとも。

でも最近ぽつぽつと読めるようになってきて、自分に合った選び方も分かってきた気がするので、私の洋書の選び方について書いてみようと思います。多読用の洋書を探す際の参考になれば幸いです。


確実に失敗する洋書の選び方

  • 雰囲気にのまれて、かっこよさげな小説にチャレンジ
  • 読んだことのない古典にチャレンジ
  • 好きな漫画にチャレンジ
  • ベストセラーにチャレンジ
  • 絵本・児童書にチャレンジ

1. 雰囲気にのまれて、かっこよさげな小説にチャレンジ


生まれて初めて洋書を読んでみようと思ったのは、カズオ・イシグロの"The Remains of the Day"(邦訳は「日の名残り」)でした。
予備校の教材になっていた小説で、「こういう小説くらい、さらっと読めないとね」と先生に挑発されて、なにくそと思って買ってみました。

でも冒頭で挫折。
難しいうえに、私ふだん小説ってあまり読まないんです。
この小説の雰囲気自体は、めちゃくちゃいいんですよ。映画はすごく好きです。


2. 読んだことのない古典にチャレンジ


クリスマスの頃、いっちょ外国のクリスマスものでも読んでみるかと思って買ってみたのがクリスマスキャロルであります。

でも冒頭で挫折。

昔の外国のおじさんって、自分と共通点がほとんどなくて感情移入できないんです(共通点がないのは「日の名残り」も同様ですが、こっちのスティーブンスは性格的になんか好感が持てる)。

ストーリーを知らないファンタジーは鬼門だと思い知りました。あとから映画を観たので、今はストーリーを知っていますが。

そんなこんなでクリスマスを逃し、この本は積ん読本になりました。
薄くていけそうだと思ったんだけどなあ。


3. 好きな漫画にチャレンジ


これは「あさきゆめみし」とか「のだめカンタービレ」とか色々。
台詞が慣れ親しんだ教科書的な英語とは大きく違っていて、かえって難しかったです。

また、好きな作品なので日本語版の台詞を覚えてしまっていて、台詞を読まなくても作品が楽しめてしまう。それなら英語版じゃなくて日本語版でいいじゃん、という境地に達してしまって英語の勉強にはなりませんでした。


4. ベストセラーにチャレンジ


村上春樹とかハリー・ポッターがここに入ります。
1と重なりますが、小説って読まないので読み続けるのが苦痛で挫折。

でも村上春樹は日本語で読み始めたし、ハリー・ポッターも映画は好きなので、いつか読みたいと思っています。村上春樹といえば「英語で読む村上春樹」というNHKのラジオ番組があって、村上作品を日本語と英語で比較する面白い番組です。


5. 絵本・児童書にチャレンジ


子供の頃から好きだった絵本の原著や「くまのプーさん」「オズの魔法使い」がこのパターン。
絵本は絵のみで楽しめてしまいましたし、児童書もふだん読まないので挫折。



失敗しない洋書の選び方・読み方

こういう失敗体験から教訓を得ると、次のようになりました。
  • その本が日本語だったら読めそう?
  • 内容が想像しやすいものを読む
  • レベル表示を信用しすぎない
  • 翻訳版があるなら日本語版を読んでから
  • 漫画は日本語で読む
  • 1冊すべて読み切ることにこだわらない

1. その本が日本語だったら読めそう?


日本語で読ま(め)ない本は、英語でも読めません。

ですから、自分がふだんから読んでいる形式・ジャンルのものを選ぶのがおすすめです。
ふだん読むのがエッセイならエッセイ、小説なら小説という感じで。
自然科学をよく読むなら自然科学を、ミステリーが好きならミステリーを。

「英語の本を読む」ではなく、「(言語に関係なく)面白そうな本を読む」つもりで選ぶと読みやすいです。

専門的なものは難しそう、と思うかもしれませんが、自分がよく知っている分野なら、やや専門的なものの方が読みやすかったりもします。語彙や言い回しが限られていたり、言っていることの見当がつきやすかったりするので。

初心者には、易しいものとして児童書がおすすめされることが多いと思うんですけど、ふだん児童書を読まない方には厳しいかもしれません。
もちろん、絵本や児童書が好きな方にはうってつけだと思います。

とりあえず、本を買う前に「その本が日本語で書かれていたら、読めそう?」と自分に聞いてみてください。


2. 内容が想像しやすいものを読む


自分が得意なジャンルのものというのと重なりますが、前提となる常識を本と共有できるものの方が読みやすいです。

例えば比較文化もの。
来日した外国人が、日本と母国の文化の違いについて書かれた、初心者向けの本がいくつか出ています。日本人なら日本の文化を知っているのでわかりやすいです。

他にも、主人公と自分の年が近いとか、趣味が似ているとか、自分にとって身近なものが題材になっているものを選ぶといいと思います。

逆に、自分と接点がない人が主人公のものや、世界観を把握するまでに時間のかかるファンタジーはおすすめしません(さっきの例でいくとクリスマスキャロルw)。


また、絵や写真が添えられている方が読みやすいです。

この点からいくと、雑誌、キャプションやコメントつきの写真集、レシピ本、ハウツーものの本なんかがおすすめです。
レシピ本は表現が限られているので、それに慣れれば楽に読めます。外国のレシピなので日本で手に入りにくい材料が出てくるという欠点もありますが。


3. レベル表示を信用しすぎない


TOEICの点数が目安として書いてあるシリーズがありましたが、自分のスコアと同程度のものを選ぶとかなり苦労します。
あの点数は「同程度の実力の人がなんとか読める」レベルで、すらすら読めるものではないとおっしゃっている人もいました。

なので、レベルを参考にするなら自分のスコアより低めのものを。
また、レベルにとらわれて楽しめない本を選んでしまう可能性もあるので、「楽しめそうかどうか」を優先したほうがいいです。


4. 翻訳版があるなら日本語版を読んでから


1と2関連で、日本語版を読んで大丈夫そうだと思えれば英語版も読める可能性が高いですし、内容を知っていれば英語版も読みやすいです。

英語から日本語に訳されたものも、日本の作品が翻訳されたものもあるので、けっこう幅は広いはず(翻訳ものには「訳があまりにもあんまりで読めない」という地雷もありますが)。

映画やドラマになったものも同様です。


5. 漫画は日本語で読む


漫画は漫画独特の文法みたいなものがあるので、あまり漫画を読まない方にはおすすめしません。
また、漫画を良く読むけど生の英語に慣れていない場合も、口語的な表現が意外と難しいのでおすすめしません。

英語の4コマ漫画のようなものも、何回か読み返さないと意味がとりにくかったりするので、根気が必要になります。好きな作品があるなら別ですが、英語の練習のために読むのはなかなか辛いものがあります。

日本語と英語が併記されている対訳のものは、(多読とは少し目的が変わりますけど)比較しながら読むと楽しいかもしれません。


6. 1冊すべて読み切ることにこだわらない


読み切ることが出来ればそりゃあもうすごい達成感を得られます。なので、最初の1冊にはページ数の少ない本を選ぶのは重要。

ですが1冊の本を最初から最後まで全部きちんと読もうとするとそれがプレッシャーになってしまうこともあるため、部分的に読んでも楽しめるものを選ぶといいです。
短いエッセイがいくつか入っているものとか、2と重なりますけど雑誌とかレシピ本とか写真集とか。


洋書の探し方

本屋さんで手に取ってみるのがいちばんとはいえ、近くに大きい本屋さんがあるとは限りません。
というと選択肢はネットになるわけですが、やっぱり最大手Amazonの洋書コーナーが品揃え的も値段的にもファーストチョイス。

外国のAmazonは本自体の価格は安かったりするんですけど(特に円高の時期)、慣れない注文の手間や送料を含めると割高なので、ちょっとだけ買ってみるなら日本のAmazonでいいと思います。

トップページから「カテゴリーからさがす」>「洋書」と進むと出てきます。
今見たら「英語 難易度別リーディングガイド」というページがあって面白そうなのであとでチェックしなくては。

児童書に抵抗がなければ、"Children's Books"というコーナーにいくと対象年齢別に選ぶことができます。

「初めての洋書」コーナーやランキング、バーゲンのコーナーもあったりして目移りしてしまいますが、たくさん買ってしまうと積ん読ばかりが増えてしまうので、「これを読む!!!」と気合いを入れて1〜2冊に留めておくのが吉です。


おすすめ洋書

比較文化もの



数ページのエッセイを集めた本。いずれも版元はNHK出版で、英語学習者向けに書かれているので、文字も大きめでページ数も少なめ。シリーズ化されて何冊か出ていますし、違う作者による同様の本も、同じくNHK出版から出ています。

レシピ本



Jamie Oliverというイギリスのコックさんの本。妙にオシャレな料理をする人です。
これはJamie at Homeという、田舎の別荘で野菜を育てたり料理をしたりする番組をもとにした本です。

大きくて厚くて高いので、この人のファン以外にはおすすめしませんが、ファンにはおすすめしたい1冊。
(でも番組にあったようなイラストはありません)

写真集等



左が本棚ばかりを集めたインテリアの本です。いいなーと思えるものから、非現実的なものまで。
右は身の回りの道具を変な風に使った写真を集めた、ユーモアあふれる本です。「海外から見た変な日本」の本だとばかり思っていたら、著者はなんと日本人でした。

堅い本でいいなら


オックスフォード大学出版局から出ている、Very Short Introductionsというシリーズがおすすめ。

大学でやるような学問の入門書で、本当に様々なテーマのものが出ています。学術的な新書みたいな感じです。最初の1冊としては難しいかもしれませんが、興味ある分野の本だと面白いかも。

調べると和訳された本も見つかったりします(すべての本に和訳が出ているわけではありません)。




せっかくなので


「日の名残り」も貼ってしまえ。

アンソニー・ホプキンス演じるスティーブンスと、エマ・トンプソン演じるミス・ケントんのじんわりした感じとか映像とか、すごく綺麗で素敵です。日本語版を読んでから英語版にリベンジしようと思っています。これはいつか読み切らないと気が済まない。

著者のカズオ・イシグロさんは日本生まれですが小さいころからイギリスで育った、イギリスの作家です。リービ英雄さんの逆バージョン?と思ったけど渡英したのが本当に小さいころらしいのでちょっと違うか。




思いつくまま書いたので、無駄に長く、読みにくくなってしまいました。
いつかリライトするかもしれません。しないかもしれません。

2013/09/24

CaptureStream(NHKラジオ語学講座ダウンローダ)

定期的にテレビあるいはラジオもしくはパソコンの前に待機しないといけない、几帳面人間のためのものとしか思えないNHK語学講座を、私のようなぐだぐだ人間が続けてくることができた(現状では続けているとは言いがたいですが)のは、このソフトのおかげです。

その名もCaptureStream

CaptureStreamとは

NHKはラジオ放送の他、サイトでラジオの音源をストリーミングという形で公開してくれていて、それぞれの番組のサイト上で聞くことができます。
しかし、そのままではダウンロードはできません。

それを各サイトからダウンロードしてくれるのが、このCaptureStreamというフリーソフトなんです。
上のリンクから飛んだサイトからダウンロードできます。

こういうフリーソフトってWindowsにしか対応していないことが多いと思うんですけど、嬉しいことにCaptureStreamはMacやLinuxにも対応しています。

しかしNHKのサイトの仕様変更によって、それまで使っていたバージョンが使えなくなることがあります(ラジオからは受信料がとれない以上、テキストやCDを買ってほしいというNHKの事情も理解はできる)。

新しいバージョンが出るかどうかは作者の方次第。
NHKの対応によって使えなくなる可能性があることをふまえ、感謝とともに使いましょう(なんか偉そうですみません。でもこの7月末、本当にどきどきしたんです……)。


使い方

使い方はいたって簡単で、ソフトを起動するとダウンロードできる講座一覧が出てくるので、保存したいものにチェックを入れてダウンロードボタンをクリックするだけ。

CaptureStreamフォルダに行くとダウンロードした講座の名前のフォルダが出来ているので、その中身をiTunesに入れるなり何なりすればOKです。

毎週月曜日の10時にNHKのサイトが更新されて、前週の分が聞けるようになるので、ダウンロードする曜日を決めておくといいです。


これまで
 ラジオを聞く→決まった時間にラジオを付けるのが無理
 ラジオを録音する→面倒
 サイトで聞く→パソコンの前に座らないと勉強できない点でハードルが高い
というふうになかなか続いてこなかったラジオの語学講座、このソフトに出会ってから継続して聞けるようになりました。CaptureStream様々です。

TOEIC「特急シリーズ」

TOEIC対策で2冊目に買うなら「特急シリーズ」。
(1冊目は公式問題集です)

「新TOEIC TEST ○○特急」というタイトルで出ている、新書サイズの本です。
名前の通り、通勤・通学電車の中で読むことを想定して作られているので、持ち運びが楽なのと、ちょっとした時間に解けるのが利点。
語学書を扱っている本屋さんに行ったら大抵あると思います。

価格も新書サイズで、シリーズすべて揃えようと思うと結構な出費になりますが、苦手パートだけだったら数冊ですむはず。

新書サイズってことは、CDついてないじゃん、と思われるかもしれませんが、この本は公式サイトで読み上げ音声ファイルがダウンロードできるんです。
読解ものの本のファイルもあります。

私はリーディングセクションで「文章をハイスピードで読む」のに自信がなかったので、「読解特急2 スピード強化編」を買いました。
これはスピード強化に特化していて、やや易しめの問題ばかりですが、読むスピードをグラフにするページがあるのが面白いです。
TOEIC特有のパターンや、解く際のテクニックについても書かれています。

解説は3人の著者の会話形式になっていて読みやすいのですが、このシリーズの他の本で、分かりやすいけど著者の口調がちょっと苦手……というのがあったため、できれば自分に合うかどうか中身を確かめてから買ったほうがいいと思います ^^;

「TOEICテスト 新公式問題集 Vol.4」

TOEIC対策に1冊だけ買うならこれです、公式問題集。
というかこれさえやっていれば(大幅な傾向の変化がない限り)ある程度なんとかなると思います。

私が持っているのはVol.4です。
5も出ているらしいんですが、あんまり評判がよろしくないのでこっちは買っていません。


まだ受験したことのない方は公式問題集に載っている1回分をやってみて、まず下の2点を確かめてください。
  • TOEICの形式を知る
  • 自分の苦手パートを知る
(この1回分は時間を考えずに解いて大丈夫ですが、ペース配分を考える時用に1回分残しておいてください)
苦手パートが分かったら、その対策へ。

といっても、この公式問題集を解きまくるだけです。
その際のポイントは2点。
  • ちゃんと解説を読んで何で間違えたのか納得する
  • 登場した知らない単語を覚える(TOEIC特有の語彙というのがあるので)

それでも足りないという場合(いろんな本に手を付けて全部1〜2周しかしないパターンが一番ダメです。公式問題集を1冊完璧にして、それでも演習量が足りないと思った時だけにしてくださいね)、あるいは本が大きくて持ち歩きにくいという場合、パート別の問題集としておすすめなのが、「特急シリーズ」です。

リスニングセクション対策では、公式問題集が出ているのでこっちもおすすめ。


「英会話タイムトライアル」

スピーキングの最初の一歩を踏み出すべく、「瞬間英作文」の他にもう一つ、気が向いた時にやっているのが、NHKラジオの「英会話タイムトライアル」という番組です。

日本語→ポーズ→英語という流れで、短文を英語にしていくのは「瞬間英作文」と同じですが、こっちは文法より会話重視。
「(瞬間的に脳内英作文をすることにより)相手との会話を続けていく」のが目的って感じです。

たまに聴く程度での感想としては、瞬間英作文のような「学校で学んだ文法」と「スピーキング」の橋渡し感は薄いですが、やっていて楽しいです。

具体的にどういう点が楽しいのかというと、
実際にその言葉を使う場面が想像しやすい
ニュアンスの説明や会話のコツが分かりやすい
パーソナリティーと一緒に勉強している感じがして励みになる
ジェニーの声がかわいい

(私は普段かわいさとは無縁の人間なので、ジェニーのかわいい言い方を真似してみるのが意外に楽しいですw)

それに、「NHKで」、「ネイティブの人がやっている」、「会話のための」番組なので、あんまり変な表現はないんじゃないかと思っています。
自然な英語で瞬間的な脳内英作文(この番組では瞬発力=SyunPatsuRyokuの頭文字をとってSPRと呼ばれています。なんだこの妙なかっこよさ)ができるのが好きです。


とは言うものの、最近はなにしろモチベーションの維持が最重要課題になってきているので、1日10分、週50分のこの番組さえ、こなせていません。

NHKの語学番組って始めるのが気軽なので、つい4月とか10月に新しいものに手を付けたくなるのですが、いくつも同時並行で勉強するのは意外と難しいんですよね。

そこで「英会話タイムトライアル」を続けるために心がけているのは、次の3点です。

●テキストは買わない

テキストを買うと義務感が増してしまうので、番組がすべてだと思って、ラジオの音源から得られるものだけを得るようにしています。

「そこ何て言ってんの?no?not?」みたいにたまに不安になる時があって、そういう時はテキスト買った方がいいのかなと迷ったりもしています。
でも重要ならまたいつか同じ言い回しに出会うだろ精神を発揮。

本が出ているみたいなので、こなしきれないテキストをたくさん溜めるよりは、本を1冊買ってみるほうがいいかもしれません。細く長く続けるためのラジオ講座とはちょっと意味が変わってきますが。

●聞けなかった週は聞かない

録音しているので、ファイルはどんどんたまっていくのですが、最初から順番に聞こうとしないで、聞ける回だけ聞くようにしています。
(なのでそれほど上達もしていません(;・∀・))

●ノートも作らない

自分なりのノートを作ったらいいだろうなーとたまに思うのですが、中途半端に完璧主義なので、聞けなかった週の分が抜けると一気にやる気をなくすのが目に見えているため、作っていません。


書きだしてみると、ちょっとやる気なさすぎ、という感じがしますね……。
メインは「ニュースで英会話」のリスニングだからこれでいいの、と言い訳しておきます。

もうすぐ10月で新シーズンになるから気合い入れ直そっと。


「瞬間英作文」シリーズ

スピーキングの最初の一歩を踏み出すために使っている教材の一つが、この「瞬間英作文」シリーズ。

中学で勉強するような文法事項って文章を読む時には理解できるのに、いざ話そうと思ったら口から出てこないもの。
そういう中学で勉強したことを実際に使えるように、めちゃくちゃ簡単な文を瞬間的に英訳していくという本です。

ありがちな旅行英会話や、外国人と話す場面を想定したものではありません。
あくまで中学で勉強する内容に沿ったものなので、大人の英語学習者にとっては馴染みがあって、やりやすいです。

このシリーズの中で、最初に出たのが「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」で
、基本になるのがこの本だと思います。


Amazonのレビューを読んでいると「日本人英語」「英語として不自然な表現がある」というものがありますが、「学校で学んだ文法(頭)」と「スピーキング(口)」の橋渡しとしてはこれでいいんじゃないかと思います。

自然な英語を話したかったら自然な英語の教材を使えばいいわけです。
でも自然な英語の教材って「例文の暗記」タイプが多くて、「瞬間英作文」とはそもそもコンセプトが違う気が。


……と思う一方で、最初の一歩だからこそ、自然な英語を身に付けたほうがいいような気もします。
変なものを一度身に付けてしまうと、直すのが大変なんですよね。


ちなみに、私が使っているのは本ではなくて、iPhoneアプリの方です。
なぜなら、本は1890円するのに、アプリだと1200円だから。690円もお得!(私が買った時の価格で、もしかしたら今は違うかも)

アプリで出ているのは「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」と、追加で買える「おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」。
問題数とかの内容が本と全く同じかどうかは、確認していないので分かりません。

例文と音が直結しているので使いやすいです。

アプリでは、どこまでもシンプルに問題と答えと音声のみで、解説らしい解説はほとんどありません(本も似たようなものかも)。
でも既に中学で習っていることなので、解説はそもそも不要。シンプルイズベスト。


と褒めてみましたが、実はこの教材、続いていないんです……。
思い出した時にやってみるくらい。

なぜかというと、無味乾燥で楽しくないので

「学校で学んだ文法」と「スピーキング」の橋渡しというコンセプトの裏返しで、ある程度は仕方のないことだと思います。
だって「学校で学んだ文法」が楽しくないし、そういう英語で勉強してきたから。

ランナーズハイみたいになるまで、一度がっつりやってみればいいのかなー。


あとアプリ版のやる気を削ぐ要因として、達成感が得られにくいことがあります。

本だと、終わったページの厚みを見て「こんなにやった!自分すげー!」と思えますが、アプリにそういう要素が一切なく、ひたすら問題をこなしていくだけなので、砂漠の真ん中でもがき続けるような気分に……。

せめてマスターした項目の色が変わるとか、そういう項目の割合が出るとかしてくれるといいんですけど。

でも、そういうのを割り切って続けることができれば、すごく効果のある本だと思います。



「暗記しやすい単語帳」

単語の勉強に使っている単語帳です。

エビングハウスの忘却曲線に従って、ちゃんと覚えられるまで、一定の期間をおいて繰り返し出題してくれるiPhoneアプリ。

内容の説明でなく、こういう名前のアプリです。英語名はMemorable Flashcards。名は体を表すとはこのことです。

隙間時間にささっとできるので便利です。


◆長所
  • 効率的な出題ペース(答えられなかった単語ほど頻繁に復習させてくれる)
  • PCで作ったCSVファイルを専用のサイトにアップロードして、iPhoneから読み込むことができる

◆短所
  • ランダム出題ができない
  • 単語をたくさん入れ過ぎると重くなる(? iPhoneが古いせいかもしれません)
  • アプリ内で複数のリストに分けられない(例えば英語の単語帳、フランス語の単語帳とCSVファイルを分けても、出題される時は全部一緒くた)

CSVファイルとは、データをカンマ(,)で区切って並べたテキストファイルのことです。
エクセルなどの表計算ソフトで使うことが多いと思います。

私はMacを使っているのでNumbersというソフトで、
 A列 問題
 B列 解答
のファイルを作り、CSVファイルとして書きだして(ファイル>書き出す>CSV)、サイト(Anki.mobi)にアップロードしてiPhoneに読み込んでいます。

(関係ないですが、このサイトのアドレスを個人的に「あん肝」と呼んでいます。)


主に「ニュースで英会話」に出てきた単語を入れています。
このサイトは同じ単語が何回も出てくるので、2回目は単語帳に入れなくてよく、勉強を進めれば進めるほど登録する単語数は減っていくはずなのですが、それでもすごい量になります。

「英単語ピーナツほどおいしいものはない」

単語の勉強に使っている単語帳です。

受験生時代に先生にすすめられた本。
作成に関わったとのことだったので、内心「手前味噌乙w」と思っていたのですが、実際使いやすく、Amazonのレビューを読んでみても評判がいいみたいです。
(でもAmazon以外で、この本を使っているという人をあまり見ません。いい本なのに……。)

Amazonで見たらCDが付いているので、私が買った時は付いてなかったのになー、新版になって変わったのかーと思っていたんですけど、こないだ部屋をあさっていたらCDが出てきました。
買ってから何年も経って初めて開封されるCD……。しかも銀メダルコースに付いてたCDのに、PCに取り込んだら「銅メダルコース」って表示されてました(収録されてるのは銀の単語です)。

◆長所
  • 単語をいくつかの単語から成る、短いフレーズ(=1つの殻に2粒入っているピーナツ)で覚えるようになっている
  • ページ数が少ないのでさくさく終わる

◆短所
  • 収録単語数が少ない(これはコラムにも書かれていますが、効率重視のため少なくしているそうです。その代わりシリーズが3冊出ています)

金・銀・銅とあるうち、私が持っているのは「銀メダルコース」です。

金と銅を見たのは何年も前のことで、収録されている単語は正直よく覚えていません。
でも銀をやり直していると、「ニュースで英会話」でやったなーという単語が出てくるので、この二つはレベルが近いと思います。


スピーキング、最初の一歩

「読む」「聞く」「書く」「話す」のうち「書く」「話す」の優先度は低いから、今のところはいいやとは言ったものの、全く話せないというのはやっぱりコンプレックスで、スピーキングの練習もたまにやったりしています。

文法はそこそこ分かるし、時間はかかるけどライティングもちょっとはできる。
なのに話せないということは、瞬間的に脳内英作文をする能力が低いのではないか。

と思っていたら、そのものズバリの教材がありました。「瞬間英作文」シリーズ
NHKラジオの「英会話タイムトライアル」も同じような作りの番組です。
(長くなったので、エントリーを分けました)


オンライン英会話は比較的安価と聞くので興味があるんですけど、「瞬間英作文」や「英会話タイムトライアル」である程度英語が口から出るようになっておかないと、レッスンを受けても意味がないと思います。
なのでまずはその練習を、という感じです。これなら独学でできますし。

お金をかけないで勉強したいと思っていても、誰かと話す機会を作るのは、完全に無料では無理そうですね。
「外国人の友人を作る」のも、こちらが全く英語を話せなければ相手も楽しくないので、今の私には現実的ではないです。

最初の一歩さえ踏み出せれば、それなりにするするいけそうな気がしてるんだけどなー。甘いかなー。

2013/09/23

リスニング教材の選び方

先日の台風、うっかり窓を開けたまま寝てしまい、部屋の本がかなり浸水しました_| ̄|○

幸い、これ乾かしたところで読めるんかな……というレベルの本は数冊だけで、いずれも安くて今でも手に入る本。それに乾かしてみると、なんとか読めそうな感じでした。

仕方なく本の整理をしていたら、昔買ったリスニング教材がけっこう出てきたので、リスニング教材の選び方について書いてみようと思います。


まず前提として、聞き流しでは勉強になりません

聞き取れないところを聞き取れるようになるまで、集中して何回も聞くという、能動的に行う作業を抜きにしてはリスニングは上達しないと思います。
効果があるとしても、効率が悪いです。やらないよりは……という程度。


そこでリスニング教材を選ぶ際のポイントを羅列してみると、こんな感じです。

  • 自分に合ったレベルのもの
  • リスニング用に作られているもの
  • スクリプトがついているもの
  • 問題ついているもの
  • 楽しめるもの

それぞれについてもうちょっと詳しく書いてみます。


自分に合ったレベルのもの

簡単すぎると勉強する意味がありませんし、
背伸びしすぎると効率が悪いうえ、モチベーションの維持も難しくなります。

なので、少しだけ背伸びしたレベルのものがおすすめです。
目安としては、一度聞いてみて聞き取れる単語があって、なんとなく話題が理解できるもの。

何を言っているのかさっぱり分からないのに、いきなり洋画を字幕なしで見るなんていうのは、聞き流しになっちゃってあんまり意味がないので、おすすめしません。


リスニング用に作られているもの

教材の中には、ネイティブスピーカーの日常の会話を録音したものもあります。

「こういうのが理解できるようになりたい!」と憧れてしまうんですけど、早口すぎたり、発音がはっきりしていなかったりして、初心者が選ぶ教材としては不向き。

こういうのは、もう少し慣れてからの方がいいと思います。

ネイティブスピーカーでない方の喋る英語もいずれは理解できるようになった方がいいですが、そういうのはいわば応用編なので、最初はスタンダードなネイティブスピーカーの英語がおすすめ。


スクリプトがついているもの

ここなんて言ってるの?というところを確認できないと、「聞き取れないところを聞き取れるようにする」というのは難しいです。


問題がついているもの

問題がついていない教材だと、集中して正確に聞くべき部分と、そうでない部分がわかりにくく、メリハリがつきません。

それに何回も聞くのが苦痛になります。

問題を解きながらだと、答えになる部分を探しながら聞くことになるので、正確に聞くべきところは集中して聞けます。

解く問題が違えば同じトラックでも聞く目的が違ってくるので、飽きにくいです。

ディクテーション問題がついているものが特におすすめです。
ディクテーションとは、音声を聴いて何と言っているか書き出してみることです。細部まで聞かないといけないので、かなり集中力を必要とします。

本来は、読み上げられていることを全部書き出すのですが、これを最初から完璧にやろうとするとなかなか辛いものがあるので、まずは穴埋め形式のものから入るといいと思います。


楽しめるもの

内容に興味が持てないと、やっぱり続けていくのが難しいです……。

逆に言うと、続けていくためなら、上の4点は満たしていない(けど楽しめる)ものを使うのはありだと思います。
好きな俳優の英語を英語のままで理解できるようになりたいから、その人の出演作を観るとか。

ただその場合、映画をひたすら観るだけでなくて、他の教材も使って基礎を固めていった方がいいとは思いますが。



具体的にはどういうものがいいのか

まとめると、自分が能動的にできそうなもの、ということになります。

それをふまえると、CDつきの本、がおすすめかなあと思います。
もちろん、mp3ファイルがダウンロードできるとかでもOKです。


CDつきの本


◆メリット
  • 手に入りやすい
  • 問題・スクリプトつきのものも多い
  • レベルは様々なので、自分に合ったものを選べる
  • 内容もいろいろあって、好きなものを選べる

◆デメリット
  • 試聴できないことが多い


NHKの語学講座


試聴、という点を考えると、NHKの語学講座もおすすめです。

◆メリット
  • お金がかからない・テキストも安価
  • ラジオやサイトで聴ける(ただし、ストリーミングは聴ける期間が限られています)
  • レベルは様々

◆デメリット
  • リスニングのための講座は限られており、内容の選択肢があまりない(詳しくは知らないのですが、「攻略!英語リスニング」くらい?)


私のおすすめは「ニュースで英会話」です。そろそろしつこいでしょうか……。
英会話のための番組ということになっていますが、私はリスニングのために使っています。

◆メリット
  • 読み上げ音声が速さ別に3種類もある
  • スクリプト・問題つき(ディクテーションもあります)

◆デメリット
  • 内容が全体的に堅め


Podcast


よくPodcastが便利だよ〜と言われますが、私は初心者の方にはあまりおすすめしません。
私もいろいろ登録はしているんですけど、ついつい聞き流しになってしまいます……。英語の響きに慣れるために聞き流すためならいいかも。

◆メリット
  • お金がかからない
  • レベルは様々(といってもやや高めか?)
  • 内容もいろいろ

◆デメリット
  • スクリプトなしor入手が面倒
  • 問題もついていない


洋画、海外ドラマ、Youtubeにある動画など


楽しめるものは見つけ放題ですが、リスニング用に作られていないので、生の英語に慣れるまでは難しいと思います。
慣れていない方は、まず基礎固めを。

でも字幕より吹き替えより、英語をそのまま理解できたほうが絶対楽しいです。
字幕や吹き替えには字数制限があって、情報量は喋ってるままの英語が一番多いので。

◆メリット
  • 内容がいろいろある

◆デメリット
  • スピードが速く、はっきり喋ってくれないことが多い
  • スクリプトの入手が面倒(字幕の英語と、実際に喋っている英語が違っていることがよくあります)


教材として手に入るものはこんな感じでしょうか。

合う/合わないがあるので、買うかどうかは自分で中身を確認してから決めたほうがいいです。

ネットのレビューがあまりなかったり、評判が良くなかったりしても自分にとっては面白い、というものがありますから。そして逆もまた然り、です。


長くなってきちゃったので、勉強の仕方についてはまたいずれ!

2013/09/21

高円宮妃久子さまのスピーチ

2020年のオリンピック開催地が東京に決まったIOC総会での、高円宮妃久子さまのスピーチ。
この方の英語がイギリス英語で、本当に綺麗!と大絶賛されていました。

私は(いつもの)「ニュースで英会話」で初めて見たのですが、確かに聞きやすくて素敵でした。


動画があったので貼っておきます。
最初の方はフランス語のようです。何カ国語できるんでしょう。すごいなー。
同時通訳付きですが、久子さまのスピーチだけ聞きたい場合は音量を大きめにして、右だけに聞くようにすれば、それほど日本語が気にならないかと思います。

ニュースで英会話のサイトでは、ログインすればスピーチのみの動画が見られるんですけど、1週間経つと見られなくなってしまいますし、埋め込みもできませんでした。
スクリプトは「ニュースで英会話」のサイトにあります。こっちはログインなしで大丈夫で、期限もないはず。





番組でも言っていましたけど、この中に出てきた"I dare hope that our paths will cross again. "という表現がかっこよくって。
使う機会は……まずありませんが、いいなと思った英語表現ノートみたいなものを作っているので、これに追加しておきました(でもまだ3つくらい)。
ちなみに"dare"というのはイギリス的表現なのだそうです。


英語って流暢に速く喋れたほうがかっこいいと思っていましたが、イギリスとかの上流階級の人は、むしろゆっくり喋るのだとか。急いで話す必要がないので。

「ニュースで英会話」は以前サッチャー元首相に関するニュースを扱っていたことがあって、その時初めてサッチャー元首相の演説を見ました。これもかっこよかった!
政治家の演説なので、久子さまのスピーチとは質が違うんでしょうけど、ゆっくりはっきり、相手に伝わるように喋るという点では共通していました。
演説動画はYoutubeにあると思うので漁ってみようと思います。


イギリス英語が苦手なのって、単純に触れる機会が少ないからだろうなあと思います。
聞き流したり、日本語字幕で映画を観たりすると、どうしても英語に集中力が向かわないのでダメですね。

2013/09/20

TOEIC対策

正攻法

TOEIC対策の正攻法は、

「まじめに英語を勉強する」

に尽きると思います。
TOEICで高得点をとれる人全員が英語を普通に使えるとは思いませんが、英語のできる人なら高得点をとれないわけがありません
試験中寝ちゃったとかじゃない限り。

なので、TOEICで高得点をとりたかったら、まじめに英語を勉強するというのが一番。


とは言っても、TOEICのスコアを要求されることもありますよね。
学校や仕事以外でも、目安として自分のレベルを知っていると便利なこともあります。

そこで、主に今まで受けたことのない方に向けて、正攻法ではありませんが「TOEIC対策に限った勉強法」について書いてみます。

などと偉そうに書きましたが、私自身回数を重ねているわけではないので、話半分に読んでください(;´∀`)


受ける時期

勉強方法を書く前に。

学生さん、特に大学1年生は今すぐ受けるべき!

これは声を大にして言いたいです。

英語の、それも文法に関する知識の量って、それを専門に勉強したり、この先勉強をしようと一念発起しない限り、今が一番です。受験勉強を終えたですよ、
……もう何か月も経ってるでしょうけど。この記事3月か4月くらいに書いた方が良かったかな。

大学の語学の授業でも文法ってやりませんし(少なくとも私の場合はそうでした)、英語の論文とか読むようになっても、専門的なものほど形式が決まっていて、テクニカルタームさえ分かればなんとかなるもので、文法の知識はどんどん抜けていきます。

ツァイガルニク効果って言われているものがありまして、

「達成された物事より、達成できなかった物事の方がよく覚えている」
(「ある目的のために覚えた知識は、その目的が達成されるとすぐ忘れる」と私は教わりました)

というものなんですけど、ということは受験が終わった=達成できたことに関する知識はただでさえ抜けやすいということです!いつやるの?(ry

TOEICの問題ってビジネスがらみの問題が多いし、って思うかもしれませんが、そんなん慣れです、慣れ。

リスニングが自信ないから今はちょっと……って人も、文法の勉強はやめないでください。お願いだから。文法ってあとから勉強しようとすると意外とハードル高いから。受験の時に使った問題集とか参考書をたまに見るだけでもいいから。


さて、受ける時期についてです。

TOEICの成績って素点ではなくて、なにやら統計処理とか計算とかされて出されるものみたいなので、自分のコンディション以外にも、他の受験者の成績にも左右されるとの噂。

なので○月はいい点数がとれるとか、△月がダメとかがあるらしいんですけど(本当か?)、それに合わせて勉強もしないといけないし、などと考えているといつまで経っても申し込めないので、さっさと申し込んで自分を追いつめるのがおすすめです。

あとはそれまでにできることを勉強します。
1回受けてみてダメだったらまた受ければいいし。


 使う本

おすすめの教材は、
「公式問題集」
「特急シリーズ」
のふたつです。
(長くなったので、エントリーを分けました。使い方はそれぞれのエントリーに書きました)


ペース配分を考える

1回は2時間で200問、すべての問題を通して解いてみて、いかに時間が足りないか、集中力が必要かを実感してみてください。
(リスニング終わったー!という脱力感を引きずったままリーディングセクションに移るのが意外ときつい)

ここで、ペース配分を考えます。
リーディングセクションで各パートに何分かけられるか。何分まで縮められるか。
これが分かっていれば、パートごとに集中的に問題を解く際にも、ペースの見当がつきます。

Part5, 6は知識が問われる問題で、考えれば解けるわけではないので、文法や語彙を勉強して反射的に解けるようにします。

時制を問う問題など、文章全体を読まなくても解ける問題もあるので、そういう問題では必要なところだけ読むようにすると、かかる時間を縮められます。

Part7は考えないと解けない問題です。
問題量も多いので、さくさく解いていかないといけません。
文章を読むのにもたついていると解答する時間がなくなるので、私は「読解特急2 スピード強化編」を使って速く読む練習をしました。

フォントが変わると戸惑って読むスピードが落ちることが(少なくとも私には)あります。
フォントが1種類の本よりは、問題ごとにスタイルを変えて書かれている本で練習したほうがいいと思います。


スピーカーで聴くことに慣れておく

リスニングセクションでは、これが盲点でした。
普段自分で勉強する時は、クリアな音声を聞きたいのでどうしてもヘッドホンとかイヤホンで聴いてしまうのですが、本番はスピーカー。

一応、後ろの方でも聞こえるように調節してもらえますし、試験中はしゃべる人はいないので、問題を解くのに支障はありません。

しかし、スピーカーの音声を離れたところから聴くのと、ヘッドホン・イヤホンで聴くのとではどうしても違いがあって(遠くに届きにくい周波数とかがあるのかな?と思います)、最初の方は集中しにくかったです。

なので、スピーカーを使える人は、スピーカーで聴いて問題を解く練習をしておくといいと思います。
それが難しそうなら、音質を落して聴いてみるとか。


 苦手なナレーターがいるかも?

リスニングセクションでは、オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリスという4カ国の発音の話者が登場します。

よく間違える問題をチェックしてみたら、私の場合イギリス英語の問題ばかりでした。
確かに、もごもご喋っている感じが苦手かも……。響きは好きなんですけど。

未だにイギリス英語が聞き取れないのは克服していないので偉そうなことは言えませんが(聴くのに必死で内容が頭に入ってこない)、もし苦手な話者がわかったら、その人が出てくる問題だけまとめて聴くと、特徴がわかって克服の糸口が見えてくるのでは、と思います。
苦手意識を持たないのも大切だとは思いますが。

イギリスの場合は「イギリス英語」の本がけっこう出ていますし、イギリスで作られた映画やドラマもあるので意識して聴くようにしています。


リスニングセクションの小手先のテクニック

  • 「これだと思うけど自信がない……」と思う答えが出てきたら、塗らずに、鉛筆ないしシャーペンの先でマーク欄を押さえておく。その後、新たに答えの候補が出なかったら、押さえているところを塗りつぶす(目印などを書き込むと、あとで消す手間がかかります)。

  • Part2は、文頭の疑問詞か助動詞を聞き取る(疑問詞で始まっているなら、Yes/Noで始まる答えはありえません。でもそれだけじゃ答えられないので、残りも聞いてください。Whyで始まってるのに答えがBecauseで始まらない問題もあったり、そもそも問題が疑問文じゃなかったりもするので、そのへんは柔軟に)。

  • Part2は、問題と答えの主語の対応にも注目。

  • Part3, 4は、問題と問題の間に次の問題と選択肢を読んでおく。でも問題が始まったら読み上げられている問題に戻る。


リーディングセクションの小手先のテクニック

  • Part5, 6は、文章全体を読まなくても解ける問題か、読まないと解けない問題かを見極める。

  • Part7で「文章を読む前に問題に目を通すと、文章中の読むべきポイントがわかる」というテクニックは、人によって合う合わないがある。こういうテクニックに固執せず、自分がやりやすいようにやる(私は合わなかったので、普通に文章→問題の順に読みます)。

2013/09/15

駆逐艦って何を駆逐するの

2-4に突入してから2か月近く、やっと突破できました!長かったよー!


さて、艦これを始めるまで軍事関係はさっぱりで、艦これを始めた時に駆逐艦って何を駆逐するんだと思ったのでそれについてちょっと調べてみたのと、英語では何と呼ばれているのかも調べてみたら英語の方がわかりやすくね?と思ったので、無理やり艦これと英語を結びつけてブログのタイトルに即した記事を書いてみるテスト。

駆逐艦(destroyer)は水雷艇(torpedo-boat)を駆逐するための艦なので「水雷艇駆逐艦(torpedo-boat destroyer)」と呼ばれ、その略が駆逐艦(destroyer)。

だそうです。
いきなり駆逐艦とかdestroyerって言われても意味わかんなかったんだ……。

それと「駆逐」っていうから汚物は消毒だー的なダイナミックな感じを想像してたんですけど、小さい船で大きい船を沈めるスタイルなんですね。ちょっと名前とイメージが違ってました。

ちなみに水雷とは「火薬の爆発によって直接船艇へ攻撃を行う兵器のうち、水中で爆発する兵器の総称」(wikipedia)で、魚雷は正しくは「魚形水雷」、水雷の一種らしいです。

駆逐艦も水雷艇と同様に水雷を使うみたいで、十二鈴五十鈴ちゃんの台詞「水雷戦隊の指揮ならおまかせ」の意味がちょっと分かったような気がします(でも「〜戦隊」って言われるとゴレンジャー的なあれを思い浮かべてしまいますw 那智戦隊はメンバーがはっきりしてるから特に)。


艦娘のカードの背景を見た(&ネットで補完させてもらった)ところ、駆逐艦以外の艦艇の英語名は以下の通り。持ってない艦種は知りませんっ(´;ω;`)ブワッ

  • 軽巡洋艦(light cruiser)
  • 重雷装巡洋艦(torpedo cruiser)  ※「重雷装巡洋艦」としてはheavy torpedo cruiser?
  • 重巡洋艦(heavy cruiser)
  • 戦艦(battleship)
  • 航空戦艦(aviation battleship)
  • 正規空母(aircraft carrier)
  • 軽空母(light aircraft carrier)
  • 水上機母艦(seaplane carrier)
  • 潜水艦(submarine)

aircraft carrierなんかは英語の方がわかりやすいかなーと個人的には思いました。
「空母」が「航空母艦」の略だということを知らなかったせいもありますけど、日本語は漢字がわからないと意味が想像できない気が。日本語の呼び方は日本語のかっこよさがありますが。
(それに英語バージョンはそれを説明している呼び方なのか、名詞としてそれを指す決まった言い方なのかがわかりにくいという諸刃の剣。)

巡洋艦がクルーザーというのも驚き。
言われてみれば確かに、「巡洋艦」っていう名前そのものに勇ましい意味はないですもんね。

あと「水上機」って普通の飛行機とどう違うんだろうと思ったら、紅の豚に出てくるあれですね!映画のせいもあると思いますが、妙にロマンを感じます。

日本語だと「ふーん、そういうもんか」と思ってあんまり深く考えていなかったことでも、英語と比べると見えてくるものがあったりして面白かったです(語学ブログっぽい締め!)。

2013/09/04

文法の勉強

メールチェックをしていて迷惑メールフォルダを見たら「仕事を手伝ってくれる日本人を探しています」みたいな英語の求人メールがけっこうあって、思わず「TOEICか!」と思ってしまいました。

さて、今回は英文法の勉強に関してまとめておきます。

英文法って、ザ・勉強って感じがしてテンション上がらないと思うんですけど、英語を理解したり使ったりする時にはどうしても必要になってきます。
文法をやると、読む時にあんまり深く考えずに意味がとれるようになる気がします。
それにTOEICとかの試験で、文法問題を間違えるんだよなーって場合も、やったらすぐ点数が上がるセクションなので、一度勉強してみる価値ありです。

私が英文法で使っているのは、「Forest」という文法書と、「大学入試英語頻出問題総演習(桐原の英頻)」という問題集の2冊。


「Forest」

高校生を対象とした文法書だと思いますが、高校を卒業してしまった大人も十分使えます。
受験英語で文法書っていったらこの1冊!っていうくらい、有名な本みたいです。
高校時代ほとんど参考書類を買わなかった私でも、名前を知ってました!

私は文法で自信がないところ(特に仮定法)を勉強し直すために買いました。辞書的に使っているので全部を通読したわけではありませんが、難しい文学とかではなく、普通に読む英文だったらこれ1冊で大丈夫かと。
特にこだわりがなければ、ずっと使うつもりで買う文法書としておすすめの本です。

といってもページ数が600ページ超とかなり分厚いので、最初から最後までもらさず勉強しようとすると辛い気がします(でもこのページ数で1500円+税というのは非常にお買い得)。

カラフルですし、イラストが豊富でとっつきやすく、理解もしやすいです。
練習問題も入ってるんですけど、これだけだと問題数が足りないかなーと思います。


「大学入試英語頻出問題総演習」

タイトルの通り、これも大学受験用の本です。こういう受験用の本はお手頃価格でいいですね。
TOEICの文法問題でつっかからないようにしたいと思って買いました。

これは主に文法の問題集ですが、文法事項ごとにセクションが分かれていたりしないで全部まざっています。
なので、反射的に答えられるようにするトレーニングとしてはいいんですが(私はそれ目的で買いました)、文法の勉強と並行して解く問題集としては不向き。解説も若干不親切で、ある程度文法が分かっていないと理解しにくいかもしれません。


という感じ。あんまり沢山のものをやるのが好きではないので(気分転換は読み物でしてます)、この2冊ばっかりです。

2013/09/01

「国会・議会」

英語で国会、議会を表す言葉にはDiet, Congress, Parliamentとありますが、その使い分けを調べていたら歴史とのつながりが見えてきて興味深かったです。National Assemblyは調べるまで知りませんでした。

それぞれについて分かったことをまとめてみましたが、私が政治に疎いこともあって正確性は保証できません(;´∀`)
「立法府としての議会」と「議会の下に置かれた議院」のどちらなのかがいまいち分からない場合があったので、そのへん混ざってたりするかも。


Diet

  • 使われている国:日本、リヒテンシュタイン、(ドイツ?)
  • かつて使われていた国:デンマーク、ハンガリー、スウェーデン、神聖ローマ帝国、帝政ドイツ等
  • 英語のDietはドイツ語のTagに相当し、神聖ローマ帝国の「帝国議会」(Reichstag)に由来。
  • そのため、神聖ローマ帝国の流れを汲む国でよく使われていました(理由はわかりませんが、現在使っている国はごくわずか。君主の権力の弱まっていったことと関係あるんでしょうか?)。
  • 日本はプロイセンに倣ったためこの語を使いますが、当のドイツについてはBundestag(連邦議会)というドイツ語の言葉をそのまま使うみたいです。


Congress

  • 使われている国:アメリカ、ブラジル、メキシコなど中南米の国々
  • 北アメリカにあった植民地がイギリスに対抗するために集まり、独立宣言を行った「大陸会議」(Continental Congress)に由来。
  • そのため、アメリカ大陸の国についてよく使われます。
  • 定冠詞は付けずに使います。
  • "congress"は議会の意味だけでなく、代表者が集まるような「会議」の意味でも使われます。
  • 語源的にはcon-(共に) + -gress(歩く、来る)という意味だそうで、「皆で一緒に進んでいこう」的な感じがしますね。


Parliament

  • 使われている国:イギリス、英連邦の国々
  • 古フランス語の"parlement"(英語のspeakingに相当)に由来。「パーラー」も同じ語源の語です。
  • フランスにおける国王の諮問機関"parlement"に由来し、ノルマン・コンクエストによりイギリスに伝わったという説明もありました。
  • 英語を使うイギリス人が自国の議会のことをこの語で呼ぶので、他の様々な国についてもこの語が使われることがあります。


National Assembly

  • 使われている国:韓国、フランス、アフリカ等
  • 「国民議会」のことで、フランス革命期に置かれた"Assemblée nationale"に由来。
  • アフリカに多いのは、旧フランス領が多いため。
  • 一院制の国では議会を表し、二院制の国では下院に使われることが多いようです。

勝手なイメージですけど、Dietは食べ物を表すかなり身近な語で、そういう身近な話題からいちいち話し合って決めるんだろうなあという感じがしますし、Congressも皆で話し合おうねっていう団結感が感じられます。
Parliamentは気品あふれる感じだし、National Assemblyは説明的でもったいぶった言い回しを嫌っていそう、また新しいものを作り出そうっていう意気込みが感じられます。
それぞれ雰囲気あっていいですね。