精聴していて聞き取れないところをゆっくり聴きたいとか、普通に聴きとれるものを速くして聴いてみたいとかという時に使えると思います。
私が使っているのはiTunesと、iPod nano、iPhone(いずれもけっこう古い)で、この環境でできた方法です。iOSもまだ7にしてません。
設定を「オーディオブック」に変える
- iTunesで対象のファイルを選び、ファイル>情報を見る>オプションと進んで「メディアの種類」を「ミュージック」から「オーディオブック」に変えます。
- そのファイルをiPodないしiPhoneに転送します。デバイスをつないだ時、オーディオファイルに変換したファイルは「ミュージック」でなく「オーディオブック」または「ブック」のところにあります。
- (iPodの場合)ミュージック>オーディオブックと選択してファイルを再生します。真ん中の丸いボタンを長押しすると、再生速度のメニューが出てきます。(Podcastも同様に再生速度を変えられます)
- (iPhoneの場合)ミュージック>その他>オーディオブックと選択してファイルを再生します。シークバー右下のボタンで再生速度を変更します。
この方法だと、使うものはiTunesだけでお金もかからず簡単なのはいいですが、iPodやiPhoneでオーディオブックを聴こうとした時、プレイリストが使えないという欠点があります。
特にiPodでは、プレイリストに関係なく、すべてのオーディオブックファイルが名前でソートされてしまうので(多分)、ひとつのプレイリストを連続で聴きたい時には非常に不便。
その時に勉強しているプレイリストだけをオーディオブックにし、他のものはミュージックとして普通に入れておくとまだ使いやすいかもしれません。
また、名前でソートされると順番がバラバラになってしまう場合は、タイトルの最初に数字を順番に入れておくといいと思います。
iPhoneでは、プレイリストではなくアルバムで認識し、トラック名はすべてパート○に置き換えられています。
さらに、この方法だと速度を細かく指定するすることもできません。
アプリを使う
私がアプリに求めたポイントは、
「再生速度が変えられる」
「プレイリストを読み込むことができる」
「アルバム・プレイリストをまとめて再生できる」
の3点。
無料アプリ
残念ながら、無料アプリでこの3点を満たすものは見つかりませんでした。
無料アプリを使うならNHKの「語学プレーヤー」がおすすめです。
このアプリではプレイリストは作れません。
読み込んだファイルがすべて一覧で表示されます。
(アプリに読み込むファイルは選べます。)
ですが動作が軽いですし、再生スピードを上げた時にケロケロしたりもしません。
ただ、もともとがアプリ内で語学講座の教材を販売するために作られたもので、iPhone内のファイルを再生することを目的としているわけではありません。あくまで一機能という感じ。
無料アプリは他にもいくつかダウンロードしてみましたが、1曲ずつしか再生できないものが多い印象。楽器の練習用として作られたものが多いようなので、何曲も連続して聴くというのは想定外なのかもしれません。
有料アプリ
「ミュージックプレイヤー All-in-one」というアプリがおすすめです。私が買った時点では85円でした。
音楽を聞くだけでなく、語学用に使うことも視野に入れて作られたアプリです。
このアプリでは再生画面のトラック名下に5つ並んだボタン、左から2つめのボタンをタップすると再生速度が変えられます。
5秒巻き戻しとか、ディクテーションをしている時に便利な機能もあります。
とはいうものの、このアプリにもよく分からない欠点もあって、それは
- プレイリストを読み込む際にプレイリストと中身が食い違うものがある
- プレイリストフォルダを認識せず、プレイリストフォルダの中身すべてが1つのプレイリストとして表示される
すべてのプレイリストが変になるわけではなく、プレイリストフォルダが怪しいみたいです。
語学以外のプレイリストも同期されてしまうのですが、このアプリ内でプレイリストを作ることができるので、がんばってアプリの方でプレイリストを作り直せばなんとかなる、かも。
というわけで、
- プレイリストフォルダの階層構造をそのまま使える
- プレイリストの同期を手動で行える(読み込むプレイリストと、読み込まないプレイリストを自分で決められる)
アプリの説明を読んだ限りでは、このアプリと同じくらいの値段で機能がこのアプリより優れていそうなものは見つけられなかったものの、他の有料アプリを試したわけではないので、もしかしたら他にいいものがあるかもしれません。
私は勉強のためにゆっくり/高速で聴くことは普段あまりないんですけど、高速で何回か聴いた後、普通の速度に戻した時の「なにこれ超ゆっくり!わかりやすい!」っていうちょっとした感動が好きです。
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